藤城嘘個展「キャラクトロニカ」残る一週間



藤城嘘です。


お陰様で「キャラクトロニカ」展、今週が最終週になります。まだご覧になっていない皆さまは藤城嘘作品まとめて見るチャンスとして、是非ご友人などお誘い合わせの上お越しください。


近くの現代美術館では「フランシスアリス」展や「手塚治虫石ノ森章太郎」、「おばけとぱんつとおほしさま」など目白押しですし、合わせてどうでしょうか。
ちょっと距離があるのですが、アルマスギャラリーさんの高橋大輔さん個展「絵の絵の絵の絵」もがっつりペインタリーで面白いと思います。
本展会場はカフェスペース・バースペースもあり、休憩場所としてもゆっくり涼めること間違い無しです!


ギャラリーは19時までとなっているのですが、実はバーは22時まで営業している関係で照明は落とした状態ですが作品ご覧になれます。
作品も、ドローイングなどは特にCDとかグッズとか買う感覚で、持って帰ってくれると嬉しいです…ぜひ!(゜v。)


ちなみに本日月曜日はお休みです。そこんとこだけご注意を!!




さて、この二週間でトークイベントも2つ、村上裕一さんと石岡良治さんとの有意義なセッションがあり、わたし自信も大変勉強になりました。
(イベントに関しては後ほど何らかの形でまとめるかもしれませんので、その機会が確定したら告知すると思います…!)
もちろん芸術係数の辻憲行さんとの展示までの長い下準備としてのコミュニケーションもあり、知人友人の意見もあり、作品と頭の中を何度も往復することができたわけで、
今まで無自覚的だった部分に大きく意識を向けられるようになってきた実感があります。


会場でご来場いただいた方によくされる質問や、トークイベントの中で話された意見もさまざまにありますが、
この数週間を通して特に感じたのは、「力を抜く」バランスについてでしょうか。


すなわち、手帳サイズの紙に、鉛筆やペンなどのモノクロームな色でささっと描く絵のほうが満足いくものが多い問題、というのがだいぶ前からあったのですが、私の場合絵の具などで色を使おうとすると一気に「塗る」「色面を作る」意識が先行して、その緊張から作業にブレが生じたりするのです。
また、自分にとって大きい絵画は「いつかどこかで作品を見る大勢の誰かへ向けた / 自分にとってのひとつの足あと」という意識が強く、具体的な鑑賞者が想定されない中でしかも作品をプライベートなものにしようとする心理が働いているのではないか、という仮説も考えられました。
そういう意味で、ドローイングには圧倒的にふざけた要素などが自然に挿入されているのに対し、大きな絵画には少しよそよそしい、データを抽出して平均化してしまったようなキーワード・モチーフがでてきてしまいます。
つまりは大作になると、だいぶガチガチになって、面白みが減る、ということです。


ひとつ、「大作だろうが緊張していようが、そこでも力が抜ける」というのが理想的なアーティストなのではないか、という話を昨日かわしました。
思えばピカソマチスも、作品が多い上にかなりの打率で「ワロス」を絵の上に出現させています。
(ここでいう「ワロス」は、奥深いユーモア性というようなことであり、教科書的な教養から一歩ひいて絵画を見たとき「ちょwww」とひねた感嘆をする瞬間が私は大好きなのです。)
いかなるときものびのびと、迷いなく、プギャーwな絵が描ける。
大作だからこそ無駄に緊張するのでなく、頭の中の情報を無理せずにスッと普段どおりに発揮する、それがプロなのだろうなと改めて考える機会になりました。


まあしかし、一般論でもありますが、結局のところ手を動かし続けること、とにかく量をこなすこと、絵に向き合い続けることで記憶が蘇ったり思考がバーストすることが多いわけで。
「どの作風、どのパターンをやってみれば云々」と言う前に全部試すのが一番いいわけで、モノに残さなければ消滅するのは当然、ですから精度をあげるにはまず継続しかないわけですな。
悩もうが悩むまいが今年残り、実はすでに片手に収まらない複数の展示・イベント参加が決まっているので、2013年後半期もペース維持を心がけて頑張ろうと思います。。。!
告知時に告知しますのでチェックぜひ宜しくお願い致します。


そうそう、個展期間中、7月31日(水)と、8月4日(日)には"お絵かきオフ"イベントがあります。
ご来場いただいた方誰でも絵を描けるようになっているので、どうぞどうぞ遊びにきてくださいね。
→→→ http://gjks.org/charactronica/



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