『(≠ゃラ>∀<ナニ=)ノシ』 [kˈærəktɚ] 展


『(≠ゃラ>∀<ナニ=)ノシ』 [kˈærəktɚ] 展
presented byアトリエ新松戸・藤城嘘(カオス*ラウンジ)

会場:松戸 ゲイツイン ギャラリー宇 ( http://www.gates-inn-gallery.com/
会期:2011年3月22日(火)〜4月3日(日)但し3月28日(月)休廊
OPEN:11:00〜18:00
作家を囲む懇親パーティー:3月26日(土)17:00〜19:00


出展者(敬称略):
一輪社

梅沢和木

蚊に

二艘木洋行

藤城嘘

みつご





〜〜〜

『(≠ゃラ>∀<ナニ=)ノシ』に寄せて


今回、美術予備校であるアトリエ新松戸代表岩崎秀太さんよりOBとして是非展示を、とお話をいただき、アトリエ新松戸と親交の深いゲイツインギャラリー宇さんで展示会をさせていただく運びとなりました。



まず国分寺mograg garageで開催する『カオス*ラウンジvol.3』(2011年3月3日〜3月27日)とちょうど同時期に展示があることから、mogargでは多くの人を集めた賑やかで圧縮された展示を、ギャラリー宇ではテーマを決めた少人数の展示らしい展示を、ということを決めていたんだけども、過去にカオス*ラウンジに参加していただいていた作家さんから今特に気になる作家をピックアップしつつ、自作について考えていたところ、今回のテーマの根幹でああ”Character”というところに行きつきました。


とは言っても『カオス*ラウンジ』ではwebの繋がりや情報が重要なワードとなっているので、もともと展示では、各々が自分なりに解釈したアニメキャラの二次創作や、自己投影をしたような少女などの”キャラクター”は作品に多く登場していたし、ましてや”キャラクター”というごく凡庸すぎるテーマに行きつくのは「今さら」感すら漂う。

今回の”Character”というテーマは、当たり前のように使っている「キャラクター」というワードには、「文字」「記号」という意味があるんだという、これこそ当たり前の事実を改めて認識したことに端を発しました。


私は個人的に絵を描くときの”線”が作り出すフォルムがとても好きなんだけれども、同時に普段何気なく字を書くのもなんとなく楽しく思っていました。思えば幼児の頃から漢字が大好きで、別に特別誇れるような資格ではないが漢字検定もとりあえず2級まではとっているんです。

自分は、自分で「何故漢字が好きでいるか」ということをよくよく考えていたのですが、その答えはずばり”Character”にありました。漢字というものはそもそも甲骨文字・金文文字などから始まり、様々な変遷をたどり進化を遂げた”キャラクター”なのです。たったひと文字にも原点があり、沢山の意味を内包し、数百年数千年の時間を背負って、今なお使われ続けているんです。
今の時代なら容易に擬人化さえできてしまうのではないだろうか。さらにそして、その歴史を背負いしキャラである漢字のみならず、ひらがなカタカナまでもを複雑に使いこなす日本人だからこそ、”キャラクター文化”が自然と隆盛したのではないかと思ってしまうくらいであります。


その一方でその歴史を断絶して無意味に使ってしまう「顔文字」「絵文字」の文化や、web上の情報に特化した文化から生まれる「ネットスラング」なども興味深い。こちらは記号と文字の中間としての”Character”と言えるのではないでしょうか。日本のweb上では、日々アニメキャラ(Character)が記号(Character)として切り取られ、個人(Character)のアイコン(Character)となる。”Character”から想像を広げていくと無限に扉が開いていくのです。



『(≠ゃラ>∀<ナニ=)ノシ』展では、私の個人的な興味のある分野である”文字”を意識して、その延長線上で”Character”を作品内で扱う作家5名に参加いただきました。

思いもよらぬ描線で、少女を感情的に描き出す一輪社。キャラクターをひたすらに分解し、過剰なコラージュによって作品を作る梅ラボ。マンガという形式すらパクってしまい、独自の世界観を創る蚊に。直線や記号などをデジタルな感覚でつむいでいく二艘木洋行。確かな描写力で少女を描き、華々しい記号による空間を創りだすみつご。展示タイトルはギャル文字「(≠ゃラ<ナニ=」の中に顔文字の要素を織り交ぜたものになっています。


もちろん参加した作家の全員が全員、強く「キャラクター」を意識して制作を続けている訳ではまったくありません。やはり展示を作る上で心がけたのは、より良い画、より良い作品によるヴィジュアルです。”Character”という語をバックグラウンドにしたとき、この作品群から何が見えてくるのか、私と一緒に考えてみて欲しいというのが、この展示に寄せる思いです。


この展示が作家それぞれのステップアップになり、来場者さまがたの頭をちょこっとでもくすぐるようなものになればと、私は願っています。





〜〜〜

明日3月26日、レセプションです!!!
17:00〜19:00「作家を囲む懇親パーティー」が行われるので皆さんレッツ懇親して下さい。
私に加えて梅ラボと蚊にさん+ゲストDJにtomadくんが来てくれます!
お菓子も買いました!これで人集まらなかったらどうしようかしらてへぺろ!きてね!

ギャラリーから徒歩1分くらいのところにグッドスマイルカンパニー社さんのグッスマカフェがあるよ!
今「Panty and Stocking with Garterbelt」展がやっているのでそちらも是非。(丁度会期も被ってるし!)
http://www.goodsmilecafe.jp/


松戸で会いましょう〜