幽霊画展2014に参加いたしました。

こんにちは。8月も折り返してしまいましたね、個人的には四国方面と北陸方面へ足を運んで、気持ちがリセットされた気分のこの頃です。8月後半の展示、また卒業制作に向けて奮起したい。


さて、先日展示会場が公開されました、笹山直規さんと森次慶子さんの主催さいたWEB展覧会『幽霊画展2014』に参加させていただきました。
http://retake001sub.wix.com/yuureigaten2014

笹山さんからのお誘いがあり、あまり全貌を調べずに参加しまーすとお返事したのですが、力作が揃っていてビビっています…w
僕自身はかつて「"インターネット時代だからweb上で展覧会するのが新しい"、みたいなのは安直だ!」とも思っていたことがありますが、このようなある意味シンプルでスピード感あふれる企画はもっともっと増えていっても良いなあと思います。常にグループ展などと共に活動を続けてきた僕としては、作り手だってバンバン企画してみるべきと思います次第です。


さてさて実は、webサイト上では分かりにくさMAXなのですが、今回は以下のようなコンセプトの元に作品を制作しました。本展は作品販売可能、ということもあったので、僕は「心霊写真」の発想から「幽霊を売る」ことを考えたのです。ご興味ある方は読んでくだされば。

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「幽霊を売る」
 戦前に作られた家屋で制作した「幽霊を呼ぶドローイング」を、午前2時にiPhoneで撮影した。ドローイングは、1.霊は繰り返し現れる 2.霊はキャラクター性を帯びた影である という前提に描かれた。購入者にはこの作品を引き伸ばしてプリントしたものを加筆・サインつきでお送りする。
 心霊写真を思い出して欲しい。霊は写真を撮る瞬間や、現像する瞬間に、その像に忍び込むといえよう。本作品はドローイングそのものではなく、描いたものを撮影・プリントする、というこの過程で、作品に幽霊が忍び込んだ可能性を上昇させたものだ。ただし所有者の手に渡った段階で霊が入り込んでいる可能性はあるが、その保証はないため、所有者は撮影とプリントを繰り返し、幽霊が忍び込む確率を効率よく高めて欲しい。幽霊が忍びこむまでは、この絵を楽しんでいただきたい。

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ということでドローイングではなく、「ドローイングを撮影したイメージ」と忍び込んだ可能性がある「幽霊」が作品となります。
『幽霊画展2014』に参加したのは、僕自身も最近「幽霊」「妖怪」「おばけ」のような、昔から人間が作り出してきたイメージやキャラクター、そして科学では解明できない現象に少なからず興味があるからです。
心霊や霊のようなものは人間が察知する畏怖の感情や、動物的に感じ取ってしまった気配、あるいは感じ取ってしまう他者の念のようなものに近い、と僕は考えており、カサカサひらひらとする「布」、そして気配を感じさせる発端となる「影」「光」をテーマにドローイング。その後幽霊が作品に入り込む可能性を上げていくというかたちでイメージの完成に人為的な過程を盛り込みました。

まあ、ある意味毒にも薬にもならないような自己中なコンセプトでもあるな〜と振り返りもするので、またこの発想を元に違う形の作品も作れたらなあと思います。
幽霊について考えるのや、メディテーショナルに絵を描くのは楽しかったです、また是非誘って下さいw
ではでは。